白峰南嶺南部 (単独 テン泊) 三日目 11/12/31

工場長Ⅱ

2012年01月02日 16:29


(一日目はココ)

(二日目はココ)


昨夜より標高は低いがとにかく寒い。

夜中に寒さで目を覚ますと、テント内は-10℃。

シュラフの肩が湿ってしまい冷たいので、

ハクキンカイロで温めながらウトウトを繰り返す。



よく寝られなったが4時に起床。






昨日の朝にも増してテントはバリバリだ。



ノンビリと準備を。



完全に明るくなったところで出発。






小次郎君。

今日もヨロシクお願いしますよ。





一旦、上倉沢に下りる。






取り付き点の崩壊が多いらしく、

色々な所にペイントがあり、現在の取り付きが分かり難い。

何とか対岸に渡るも、ちゃんと登山道に乗るまでに少し時間がかかる。





まずは登り。

かなりアップダウンは激しいようだ。



少し行くとドンドン道幅が狭くなり、道自体も荒れてくる。

椹島ロッジが閉まってからは誰も入っていないのだろう。

トラバース道は人が入らなくなるとすぐに荒れるのでイヤな感じだ。

重荷だと少しでもバランスを崩すと滑落の恐れがあるのでゆっくり慎重に行く。





最初の沢。








渡渉ポイントは岩が出ていて、ココは問題なく通過。





狭い道を慎重に行き、次の沢。








氷の割れ目から水の流れが。

キレイな水がありがたく、手を入れてすくって飲む。

外気が寒いので水は温かく感じる。





続いて登山道が少し崩壊。

ザレの上をバランスを崩さないように通過。






ぐはぁ。。。

数分に一度は難所がやってくる。。。

集中力をマックスに保たなければ。。。





沢と沢の間はかなり激しいアップダウンがあり疲れる。





また、凍てつき、荒れた沢を通過。






ココも何とかアイゼン無しで。





んが、、、

その次はどぉにもならないので斜面でアイゼンを装着。








アイゼンを思いっきり蹴りこみつつ通過。

沢を越えたらすぐに外す。





その後、いくつか難所を越えると少し道が良くなる。










おお。

ようやく落ち着くのか。





と、思いきや、、、また。。。






うむ。

この道はキライだ。

ああ。確実にキライだ。





そして、最後の沢。






ココはほとんど凍結していなかったので、

沢に直接口を突っ込み水をがぶ飲みする。

緊張の連続でかなり喉が渇いていたのでした。





やっと道が落ち着き、しばらく行くと道標に到着。






ふはぁ。。。

精神的にかなり疲れた。。。

ちょっと一服致しましょうぞ。。。





その後は天国のような道を歩く。






普通の登山道のなんとありがたいことか。

スキップでもしたくなりますよ。





サクサク下って東俣林道到着。








ホッと一息どころか五息ほど。

ふぅ。。。×5





荒川三山登山口の滝は半分凍りついていました。








ちょっと歩いて椹島のゲート前で休憩。








エネルギー補給して休憩します。





あとは16kmの林道を歩きを残すのみ。

かなりかったるいですが、危険箇所が無いので気がラクです。

林道歩き用にトレランシューズを持ってきたので履き替えます。






夜は枕にしてたんですけど。

高さがちょうど良くて。





すゎて。

ダラダラ行きますか。






赤石岳登山口にチャリンコが一台。

イイなぁとは思うけどツインには積めないやね。





ライブカメラ前で赤石岳を。






今回の山行で見られるのは最後かな。





荷物は重いけど足が軽いので悪くないペース。










そういえば以前に、、、

椹島~二軒小屋も歩いているので東俣林道制覇だな。

あんまり嬉しくないけどね。。。





一気に8kmほど歩いて休憩。






ココで小次郎とはお別れイタシマス。

二日間も付き合うと愛着が湧いちゃうんですが、

持って帰るのもアレですからね。。。





ズンズン行く。

中ノ宿吊橋、ボッチ薙、赤崩。










山の上で北上した場所を林道で南下。





畑薙橋で対岸に渡り、一昨日の登山口。








ほふぇ。。。

あと一時間か。。。





蓼科盛氷に畑薙大吊橋。








うう。。。

肩が痛いっす。。。





んで、、、

沼平ゲートに到着。






よっしゃっ!!

無事に帰ってまいりましたよ。





ゲートを過ぎると小屋から静岡県警の方たちが。

そうそう。下山カードを書かなければ。



どぉも~。無事下山しました。


お疲れ様です。どちらまで??


青薙から笊まで行ってきました。


そうですか。うん!? いつも単独の人??


え!? はい。そうですが。


ほら。聖平小屋で。


うおおっ!! 去年のGWの!!



去年のGWに聖に登った時に、

聖沢で遭難があり、聖平小屋で山岳救助隊と同宿になったんですが、

その時の隊員さんでした。



たくみお姉さん好きの方なので、同志としてよく憶えておりますともっ!!



その節はどぉも、なんてご挨拶を。



いやぁ。

なんか嬉しいですね。





車に戻り着替えやら荷解きを。

そして、帰路につこうとシートベルトを着けると、

ワイパーに何か挟まっている。





なんだ??

一旦、外に出て取って戻る。





おおっ!!

今度は去年の正月休み、、、

北岳の下山時にお会いした小春号さんからのお手紙だ。






ありゃあ。

今日、入山でしたか。

山で会えたら飲めたのに残念でした。

もしかしたら、赤石岳登山口のチャリは小春号さんのかな??





下山後も何だか嬉しいことがありニコニコで帰路につく。





東名の渋滞もほんの少しで20時半には帰宅しました。

無事に家族で年越しを過ごすことができて良かったです。





季節的に色々と難しいところもありましたが、

一年の〆としては満足いく山行になりました。





長いレポにお付き合い頂きありがとうございました。

2012年も楽しく山に登ろうと思っております。





[今日のコースタイム]

上倉沢(07:02)⇒(09:42)道標(09:49)⇒(11:39)椹島(12:01)⇒(15:49)沼平ゲート





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