富士山頂でテン泊 (単独 テン泊) 一日目 11/05/05
冬富士を繰り返して登るうちに、
ふと、ちょっとした願望が芽生えた。
積雪期の富士山頂でテン泊してノンビリしたいなぁ。
冬富士はとにかく時間が無い。
標高差2500mを一生懸命登っても、
頂上に居られる時間は30分前後だ。
人が居なくて素晴らしい景色が見られる積雪期の富士山。
もし、ノンビリできれば最高だろう。
テン泊するところも妄想で考えていた。
①火口
②長田尾根の第3シェルター
③日の出がバチコ~ンの須走口頂上
火口は地震が怖いのでボツ。
長田尾根は富士宮口から回り込んで行こうかと。
須走口頂上は風が弱い時じゃないとヤバめ。
天気が冴えない連休であったが、幸い5,6日は風が弱そうだ。
行ってみるか。
けど、、、
いくら須走口だと言っても、
積雪期にテン泊装備で登るのはキツイだろう。
覚悟して行きませう。。。
3時に起きる。
しかし、天気が心配で天気予報を続けざまに見る。
風が弱くても、この時期に雨でも降られたら最悪だ。
んなコトしてたら、6時半になってしまう。。。
どぉやら雨は大丈夫そうだ。
さっさと行かなければ。
遅い出発。
家のほうはドンヨリしていたが、
西に向かうに従って太陽が出てくる。
御殿場で富士山を見ると、八合目から上は見える。
よしよし。
上は晴れているな。
8時半前、須走口五合目着。
用意して出発、、、、、、、、、、、、、
って、荷物重っ!!
こんなんで、八合目から上の急登を登れるのかしら。。。
ま、まぁ、出発。。。
お茶屋さんはやっているが、閑散としている。
富士宮口が開かなくてもコッチに大量に人が来るってコトはなかったようだ。
通行止めをすり抜ける。
富士宮口ほど厳重ではない。
すぐに雪。
コッチは多いからねぇ。
登山道の樹林帯を避け下山道に向かう。
案の定、沢筋以外は雪がない。
しばらく雪を避けつつテキトーに登る。
久々にどガス。。。
早く上に行きたい。。。
ああ。。。
霧氷まで。。。
寒々しいですなぁ。。。
雪が避けられなくなったので、休憩がてらアイゼンを装着。
つーか、、、荷物が重ひ。。。
ほぼホワイトアウト状態の中、
歩幅が合うトレースがあったので利用させてもらう。
助かります。
ヒーコラ言いながらひたすら登る。
やっぱ、富士山は日帰りかな。。。
ちょっとだけ弱音なんか。。。
と、ガスが一瞬晴れる。
ええっ!!
まだ、こんな下のほうでしたか。。。
そうですか。。。
もうすぐ本七合目だか八合目だ。
休憩しましょ。。。
ってコトで小屋前で休憩。
荷物が重くて泣きそうだけど、遠くには青空が見えている。
頑張りますか。
登る。
この辺りから急になるのだ。
肩に荷物が食い込む。。。ふふぇ。。。
おお。
太陽がちゃんと顔を出した。
と、凶悪な雪面も見えてきた。
かなりルートを選んで登らないとやべぃな。
クラックやらアイスバーンやら。
厳寒期ほどではないと言っても、
5月は5月で危険がいっぱいなのでございますよ。
ギラギラした斜面。
ひたすら上を目指す。
頂上が見えてきた。
しかし、歩みはスロー。。。
最悪の雪面登場。
ガチガチのブルーアイス。
ココには絶対に乗ってはいけない。
まず、アイゼンは刺さらない。
ぐおお。。。
もうちょっと。。。
ぶふぁ。。。
かなり、、、チカレタ。。。
下を見下ろす。
3000m以下は雲の中って感じですな。
ノンビリと写真を撮りながらウロウロする。
う~ん。
タマランデス。
あ。やべ。
もう、17時近い。
さっさと設営しなければ。
弱いと言っても、そこは富士山頂。
それなりに風はある。
少々難儀しながらも設営完了。
と、、、
おおっ!! 影富士だっ!!
やっぱり重い荷物を担いできて良かったなぁ。
暮れていく。
おっと。
やばい。やばい。
まだ、水も作ってないや。
散らかった我が家に戻る。
水を作り、
飯をかっ込み、ウィスキーを煽る。
ふぅ。
人心地ついたな。
そろそろ寝ようと携帯をチェック。
一応、オフラインモードを解除する。
なんと。
ソフバンなのに通じる。
山では初めてかも知れない。
すかさず家に電話。
嫁&ガキどもに無事を報告。
イイもんですなぁ。
ドコモだと当たり前なんでしょうけど。。。
さぁ。寝よう。
明日はテキトーに起きて、
ノンビリ片付けして、ふらふら散歩しよう。
ああ。
シンドかったけど、、、
やっぱりテント担いできて良かったなぁ。
(二日目に続く。。。)
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