熱中症について。

工場長Ⅱ

2011年07月27日 10:53



4年前に初めて、黒戸尾根で熱中症に罹ったんですけど、

その時、熱中症について調べた記事は、

以前登録していた山行記録サイトに書いたので、消滅しちゃいました。



一度なってからというもの、、、

それなりに気をつけていたんですが。。。



ってことで、、、

復習の意味も込めてまた書こうかと。





まず、熱中症における重症度の分類の仕方なんですけど、

現在は、軽症(I度)、中等(II度)、重症(III度)と分類するようですが、

以前は症状の種類によって、

熱失神、熱痙攣、熱疲労、熱射病、などと分けられていました。

昔の分類法の用語にも馴染みがあるので、

その時の用語を各重症度に当てはめたところに記載しておきます。

(症状的に被ってしまうんですけどね。。。)



軽症度(I度)については、、、

初期症状に注意するようにちょっと多めにくどく症状を挙げてあります。



んで、この記事は登山に関わりそうなところだけで、

屋内の熱中症なんかの記載は抜いてあるので、

そういことを知りたい方は別途ご自身で調べてみて下さい。



ちなみに、、、

今回の自分に当てはまる症状や原因等は青字にしました。





■軽症度(I度)の症状

・筋肉が攣る
・腹が引き攣る
・汗が止まらない
・呼吸回数の増加
・血圧の低下
・脈が早くなる
・動悸
・頭痛
・めまい
・吐き気
・腹痛
・足下がふらつく
・立ちくらみ
・顔色が悪くなる
・唇がしびれる
・身体がだるくなる


●熱痙攣

 原因:大量の発汗後に水分だけを補給して、
    塩分やミネラルが不足した場合に発生する。

 症状:足や腕、腹部の筋肉に生じる痛みを伴った痙攣が起きる。
    水分は補給しているので、体温の上昇はなく、通常、意識障害は起きない。
    通常は数日で回復する。

 治療:経口補水液の投与を行う。


●熱失神

 原因:直射日光の下での長時間行動や高温多湿の室内で起きる。
    発汗による脱水と末端血管の拡張によって、
    体全体の血液の循環量が減少した時に発生する。

 症状:突然の意識の消失で発症する。体温は正常であることが多く、
    発汗が見られ、脈拍は徐脈を呈する。
    通常は数10分から数時間で回復する。

 治療:補液と冷却療法を行う。


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上に書いてある経口補水液ですけど、

家族が高熱を出した時&下痢の時なんかに作って飲ませてます。

結構、効きます。


登山に持っていくのはアレなので、

これからは食塩を持って行って、初期症状が出たら、

スポーツドリンクに混ぜてみようと思ってます。


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■中等度(II度)の症状

・めまい
・疲労感
・虚脱感
・頭痛
・失神
・吐き気
・だるさ
・嘔吐
上記の症状が重なり合って起こる。


●熱疲労

 原因:多量の発汗に水分・塩分補給が追いつかず、脱水症状になったときに発生する。

 症状:症状は様々で、直腸温は39℃程度まで上昇するが、
    皮膚は冷たく、発汗が見られる。
    脱力感やけん怠感、めまい、頭痛、吐き気が起こる。
    発汗が多く、血圧低下、頻脈、皮膚の蒼白が起きる。
    熱射病に移行する前段階なので、早急な手当が必要。

 治療:輸液と冷却療法を行う。


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4年前にかかった時は、

適切な対処法などが分からず、この中等度までいってしまいました。

今回はココまでなる前に対処する事ができました。

んが、もうちょっと気をつけて、

罹らないようにしなければなりませんね。。。


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■重症度(III度)の症状

・意識障害
・おかしな言動や行動
・痙攣
・手足の運動障害
・過呼吸
・高体温
・ショック症状
上記の症状が中等度の症状に重なり合って起こる。


●熱射病

 原因:熱疲労がひどくなった結果起き、
    発汗が止まって体内に熱がこもることによる。

 症状:高度の意識障害が生じ、発汗は見られず、皮膚は乾燥している。
    体温が40℃以上まで上昇し、脳や肝臓、腎臓などがやられる。
    最初は症状が軽いと思われたものが急激に悪化して重症となる場合もある。
    放置すれば多臓器不全となり死亡率が高い。
    重度の場合の死亡率30%。

 治療:緊急入院で速やかに冷却療法を行う。


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ココがポイントと言うかなんと言うか。

低体温症などと同じで“放っておいて悪化すると死ぬ”ってコトです。

自分は罹りっこないと思っている人が一番やべぃですね。。。

私も4年前までそうでしたが。。。


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■熱中症に罹る原因

●環境要因
 ・前日より急に温度があがった日。
 ・温度が低くても多湿であれば起こりやすい。
 ・統計的にかかりやすい時間帯は、
  午前中では10時頃、午後では13時から14時頃に発症件数が多い

●人的要因
 ・子供、乳幼児
 ・高齢者
 ・肥満者
 ・脱水傾向にある人(下痢等)
 ・発熱のある人
 ・睡眠不足
 ・我慢強い人
 ・普段から運動をしていない人
 ・心疾患、循環器障害などの慢性疾患のある人
 ・発汗に影響のある薬剤を使用する人
 ・アルコールや薬物の乱用がある人


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睡眠不足だけは、日帰り登山や縦走の初日だけはしょうがないですよね。

何とかしたいですが、ある程度しか何とかなりましぇん。

夏山縦走の初日だけは行程を軽くするってことぐらいでしょうかねぇ。

あと、私のバヤイは日頃の飲み過ぎっすね。。。

最近はかなり酒量が増してたんでちょっと減らします。。。

ってか、今は体調が悪くて飲めませんけど。。。


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■予防法

・睡眠を十分に取る。

・吸湿性の良いゆったりした服装をする。
 黒い色は避ける、長袖は避ける。

・運動前に出来るだけ多くの水分を取る。

・発汗によって失った水分&塩分の補給をこまめに行う。
 スポーツドリンクなど塩分と糖分を飲みやすく配合した飲み物が良い。

・よく冷えた飲み物を飲んで体の中から冷やす。

・休憩時の塩分の補給には味噌汁やスープなど、
 塩気の感じられる飲料が体液と塩分濃度が近く最適。

・高温での発汗を続け水分のみ補給し続けていると体液の塩分が希釈され、
 ひどくなると水中毒状態へ進行する。

・水分の補給にかかわらず倦怠感を覚えることが多いが、
 気がついたときには厳しい状況な事も多いため、早めの対処が望まれる。


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ココでの青字は自分がペケだったところです。

特に持参したスポーツドリンク&水は、ちょっと温まってましたね。。。

この時期の山行は、飲料を冷たいまま維持するために、

保冷袋なんかに入れるんですが、この日は怠りました。。。


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■応急措置

・涼しい場所で休む。

・経口補水液またはスポーツドリンクなどを飲ませる。
 スポーツドリンクではナトリウム濃度が低いため、
 低ナトリウム血症から水中毒を誘発する可能性がある。

・特に乳幼児等には注意が必要で、経口補水塩の投与が望ましい。

※経口塩分の過剰摂取には、
 短期的に生命の危険になる可能性はほとんどないため、量は多目でよい。


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まぁ、とにかく涼しい所で休んで、

水分&塩分の補給をするしかないってことですね。


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■熱中症の予後

熱中症に罹った者が、

暑い環境での運動を再開するには、相当の日数を置く必要がある。

どんなに症状が軽かったとしても1週間程度。

その間は、暑い環境での運動や、激しい運動は厳禁。

十分に回復するまでの休息の日数をおいたうえ、

涼しいところでの軽めの運動から開始し、徐々に運動負荷を上げていく。

そして、一度かかった者は、再度罹りやすいということが言われている。



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参りましたね。。。

熱中症もクセになるみたいです。。。

もう完全に私は、なりやすい人のようです。。。


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改めて調べてみましたが、やはり熱中症は怖いです。。。

特に自覚症状が出た時には手遅れに近いってコトが。。。



ちょっと上にも書きましたが、

私も4年前までは“自分は絶対に罹らない”と思っていました。

そして、何も対処法が分からずに罹ってしまいました。



4年前のあの時、正直に言うと、、、

“もしかしたら死ぬのかもしれない”と思ったものでした。

まぢですよ。





んで、久々に罹ってみて、、、

4年前の恐怖を思い出しました。



今回は対処法を知っていたんで、

そんなに悪化させずに済みましたが、

それでもかなりシンドイし、後に引きます。





“自分は罹りやすい人間だ”

と言うことを再認識して、改善できるトコはしていこうと思っとります。







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