72年前の南ア登山地図。南部編。

工場長Ⅱ

2012年11月08日 12:24



この記事を書いた1週間後ぐらいだっただろうか。

鍋友であるkontakaさんからメールが入ったのだ。



それはこんな内容だった。

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古地図妄想記事で火がついて私も神保町に行ってきました。

工場長さんが見つけた北部の地図と同時期の

南部の地図を見つけてしまいました。出版は同じく三省堂です。

よろしければPDFお送りしますよ~。

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うおおっ!!

まぢかぁっ!!






送って頂いたのは言うまでもない。





ちょっと忙しくて、、、

妄想を文章にする時間が無かったのだが、

ようやく書けたので、、、、、、、レッツ妄想っ!!








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北部で目を引くのは当時は無かった南ア林道の周辺。

南部になるとそれが東俣林道にあたるだろう。

そしてこの時期は当然のことながら畑薙ダムもない。

まずはそんな地図を畑薙から二軒小屋まで追ってみよう。





■畑薙~椹島




さて。

前述しているが、当然のコトながら林道はなく、

大井川の広い河原を、たまに岸をかえながら遡って行く。


地名的に気になっていた中ノ宿には建物の表示が見える。


烏森山の南、今では赤石ダムがある辺りで登山道は分岐するが、

現在、東俣林道がついている西側ではなく、

大井川に沿った東側のほうが道的にはメインだったようだ。


聖沢のほうに無数の破線ルートが見えるがそれは後で見てみることにする。





■椹島~二軒小屋




椹島からの登山道は概ね左岸についている。

これは現在の東俣林道と同じだ。


同じ左岸の少し標高が上がった所に破線ルートが見えるが、

大井川の水流が多い時などに利用した道なのだろうか。


二軒小屋まで行くと“東電取入口”との表示がある。

田代池(田代ダム)は昭和3年の完成であるので、もうこの地図には記載がある。

この辺りのことをもう少し知りたい方は、Wiki等の参照をオススメする。





次からは登山道のほうに目を移す。

しかし、前に書いた【南アの古地図。】と被る内容はなるべく避けようと思う。





■笹山ダイレクト尾根

今年のGWに色々な用途のために下見に行ったのだが、

こんなに古い踏み跡がある良い道が、

ここ数年で出来た登山道だとは思えなくて首を傾げていた。





数年前、ダイレクト尾根の存在が徐々に広まって行った時には、

地元の山岳会が最近作った道だと言われていたのだ。



この地図で謎が解けた。




当時は奈良田湖が無いので取り付きのコトはアレだが、

完全に今のダイレクト尾根が一般道になっている。



この地図を見た時に、、、

やっぱりなぁ、と思わず声に出したのは言うまでも無い。





■聖沢




この地図で“神ノ鳴合”と記載がある所は、

現在の赤石ダム湖の下か、あるいは新聖沢橋のあたりだろう。


もう少し椹島のほうに北上した所が今の聖沢登山口だ。

そこからは今でも現役の冬季のバリエーションである東尾根に続く。


今の聖沢ルートは“神ノ鳴合”から入ったようで、

そこからはたくさんの破線ルートが分岐している。


特に上河内岳へ、、、

西⇒南と尾根を伝っていくルートなどはかなり合理的な感じがする。

気になる道だ。





■新倉~伝付峠




旧伊奈街道であり当時も発電所があったのでバリバリの一般登山道だ。

しかし、当時は少しだけルートが違っている。

今は内河内川沿いにひたすら行くのだが、

当時は広河原から八町峠を越えるショートカットコースだったようだ。

そちらほうが伊奈街道当時により忠実なコースなのだろうか。





■西俣

もうワンダーランド状態だ。

東俣は川沿いに細々と破線ルートが付いているだけだが、

こちらは一般道も破線ルートもモリモリついている。





旧伊奈街道の三伏峠への道。

途中で塩見沢に入り塩見岳に至る道。

勘合から尾根に入り、途中でトラバースしつつ三伏峠へ行く道もある。

破線ルートは永野さんの藪本に載っているルートもほとんど揃っている。



やはり西俣を思う存分歩くには時間がかかりそうだ。





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南部は北部に比べて、、、

【南アの古地図。】の時からガラっと変わっている所は少ない。

北部より人の手が入らなかったというコトなのだろう。



北部の場合は、、、

ええっ!! こんな所に道がっ!!

と、ビックリするコトが多かったが、

南部は、、、

おお。あの廃道はこの当時からの道なのか。

などと妙に感心してしまうことが多かった。







PS:kontakaさん。
  ありがとうございました~。m(_ _)m





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