季節外れ、至福の水かけ菜油炒め。
大好きな漬物はたくさんあるが、
一番好きな漬物は?と聞かれれば、最近は水かけ菜漬を挙げる。
稲核菜漬もしゃくし菜漬も大好きではあるのだけど、
この水かけ菜漬は、主として1月下旬~3月中旬に御殿場周辺でしか買えない。
そんなレアさがきっと堪らないのだろう。
いわゆる厳寒期の富士山に登った後、
御殿場Aコープ中央店に駆けつけて水かけ菜を買う。
3~4袋は買って帰るだろうか。
しかし、不作の年などは夕方にはもう売り切れたりしている。
確か2シーズン前の冬富士はそんなだった記憶がある。
4月の上旬、、、
冬富士が終ってホっと一息つき、
冬富士も水かけ菜漬もまた来年だなぁ、
なんてちょっと感傷に浸っている時に、
“king of 富士山”から
自家製の水かけ菜漬(地元ではとう菜漬)を頂く。
これがまたAコープで売っているものより格段に旨く、
食いしん坊万歳な私は一月以内にすべて食べてしまう。
今年からはちょっと我慢して、
地元の方オススメの食べ方もしたりしているが、
この食べ方がまた堪らなく、旨い。
しかしながら、、、
そんな感じでちょっと我慢して取っておいても、
5月の上旬には冬富士の味とも言える水かけ菜漬けは無くなる。
また、7ヶ月の我慢だ。
----------
今シーズンの富士山は雪が早く、
11月の下旬にはもう水かけ菜漬のことなんかを思い出したりしていた。
ああ。早く厳寒期にならないかなぁ。
これはこういう風にも訳せる。
ああ。早く水かけ菜の収穫が始まらないかなぁ。
そんな先週末。
フジヤマ忘年会でのこと。
“king of 富士山”が発泡スチロールの箱をこちらに向け、、、
あ。これ。工場長に。
え!?なんですか??
ほら。漬物だよ~。
ひぃぃ。ありがとうございますっ!!
冷凍していたモノを持ってきてくれたんだ。
私はこの晩、酔いつぶれたが、
この発砲スチロールの箱は抱いていたらしい。
帰宅して箱を開けると油炒めにちょうど良い熟成具合。
洗ってそのままを少し食べてみたが、やはり、これは油炒めだ。
洗い、切り、洗い、絞り、たっぷりのゴマ油で炒める。
ぐはは。
フライパン2つ構成だよ。チミ。
色が変わったら、酒、醤油、みりん。
仕上げに、一味唐辛子、煎りゴマ。
あの熟成されたアブラナ科の匂いが立ち込める。
まさかこの時期にコレが食べられるなんて。
旨い。旨過ぎる。
酒でも米でも何でも持って(盛って)来やがれっ!!
ああそうだ。
明日は雨なんだ。
今宵はコレでチビチビ飲ろうじゃないか。
関連記事