珈琲修行で大菩薩 14/03/28~29

工場長Ⅱ

2014年03月31日 10:08



ふと気が付くと、

山の中に移住して来て一年が経とうとしている。


移住の先輩たちからは、

『何年かは落ち着かなくて、

自分のやりたいと思っていたことなんて出来ないよ。』

と、聞いていたがまさにそんな一年だった。


いや。

そもそも2013年という年が、

何をやっても上手くコトが進まないうえに、

心が折れるような事柄が次から次へと降って来た。


こんな一年が今後何十年も続くと約束されているとしたら、

恐らく絶望して前向きにモノを考える人間ではなくなってしまうだろう。

大げさかも知れないが自分にとってそんな期間だった。



そして年が明けて、

今年は良い年になるとイイなぁと期待していた1月上旬、

また何ともやり切れないようなことが起こる。



いい加減、もう、これだけ続くと、

人間不信にもなり、

自分と言う人間に何か問題があるのかも知れない、

なんて自己否定な思考にも陥ってしまいがちな日々を過ごしていたが、

ようやくと言うか何と言うか、

ここ最近になって少しだけ良い風がこちらに吹き始めた。



そんな時に、

以前通った好きな山域で、

会いたかった人とゆっくりと同じ時を過ごし、

新しい出会いもあり、そして偶然にも山友と再会し、

帰路には短い時間ではあったが旧友に会いに行き、

と、久しぶりに精神的に栄養を蓄えられた、そんな至福の二日間だった。










なぁんて、

ちょいと真面目なと言うか、

暗い感じで始めるつもりは無かったんですけどね。


いやもう。

シンドイこと続きなうえに、

唯一のリフレッシュである山にもマトモに行けないし、

ブログなんかとてもじゃないけどちゃんと書く気がしなかったんですよ。


けどまぁ、

おかげさまで何とか諸々復調の兆しが見え始めたんで、

ちゃんとPCに向き合う気になれた次第でございまして。



とは言っても、

今まで通りのやっつけな山の記録を書くだけなんですけどね。



長い前置きでしたが、

珈琲の修行に行くと言う名目で、

ノンビリとピーカンの山を歩いて、

貸切の小屋で二日酔いになるまで酒をかっ喰らってきた話を書きますわ。





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前記事にも書きましたが、

ひょんなことからこちらで喫茶店的なことをやることになったんです。



けどねぇ。

珈琲は好きだけど大して詳しくはない。

喫茶店に通い詰めたこともないし、珈琲を飲むとしたら丸川荘でぐらい、、、、、

ああそうか。只木さんに相談してみよう。



ってなことで電話をしてみると、

弟子入りを快く認めてくださいまして。


ちょうど自分の身が空きそうな金土に、

タイミング良く只木さんも小屋に上がると言うので、

久々に大菩薩の稜線を歩いて、丸川荘に泊ることにしました。


ちいと家からは遠い山になってしまいましたが、

去年の10月以来の山泊、ルンルンだったのは言うまでもありませぬ。





3時半頃、家を出発。


大菩薩に行くには、

一度、海まで出てから、

南アを東から回りこんで北上しなくちゃぁならない。


5時間ぐらいはかかるんじゃねぇかと思っていましたが、

意外にも4時間かからずに裂石ゲートに到着。


しかも、ドンピシャのタイミングで只木さんが歩いている。

一年以上ぶりの再会を喜んだ後、丸川峠へ、大菩薩峠へ、と別れて出発。






せっかく来たので、天気の良い今日のうちに稜線を歩いておこう。

どうせ明日は二日酔いだし。。。ぼそ。。。





しっかしまぁ、

東京が大雪でも雨だった自宅周辺とは違って、

さすがにコッチは雪がまだまだ残っている。








何でも丸川峠では、3mも積もったらしい。

そりゃすぐには消えんわなぁ。





体力落ちまくり&重荷でノロノロペースながらも上日川峠。










何だかもう足が張ってきているような。。。とほほ。。。





とは言っても歩き慣れた道。

久々の景色を楽しみながらノンビリと歩く。










天気は最高。風も無し。





汗だくで大菩薩峠に到着。














雲一つなく、南アも北部から南部までバッチリ。





けど、意外にもジックリ眺めたのは奥多摩方面だったり。






懐かしいのう。。。遠い目。。。





おにぎりを一つ頬張り、一服した後は稜線歩き。














たいぶ太腿がパンパンになってきて足は重いが心は軽い。





南アと富士山を見送り樹林帯へ。
















大菩薩嶺到着。

頂上標が新しくなってますな。



一服した後、丸川荘へ。



アッチコッチにトレースが付いていて、

ちょいと騙されつつも久々の丸川峠へ。










一日中、富士山バッチリでしたよ。





おしゃべりしながら休憩した後は弟子入り。






淹れ方の基礎を教えて頂きました。





その後は薪ストーブに火が入り、

只木さんと俺には酒が入る。ぐふ。








何だかんだで二人で一升飲んじゃいました。げふ。





ランプに火が入る頃にはヘベレケ。






寝不足続きだったので、22時過ぎには大人しく就寝しましたとさ。





そして、翌朝。

ええ。。。完全に二日酔いですわい。。。





寝惚け眼で富士山を眺めた後は再び弟子入り。






弟子入りしつつも四方山話に花が咲く。





おしゃべりをしていると本日最初のお客さんが。

珈琲を注文しつつ、俺のほうを見て、、、

『工場長さんですか??』


いつもブログを読んでくれている、ふかやまさんでした。



すると只木さんの目がキラリ。


工場長。良かったじゃない。最初のお客さんだ。

い”。。。俺が淹れるんですか。。。

そうそう。実践あるのみだよ。大丈夫。大丈夫。うふ。

へ、へい。。。師匠。。。



何とかふかやまさんに合格点をもらいホッとしていると次に二人組のお客さんが。

再び只木さんのキラリ。


へ、へい。。。師匠。。。





みなさんが出発され、

自分もそろそろと帰り支度を始めていると、

見たことある美女が小屋の中を覗いている。


あらやだ。まゆちゃん。久しぶり。

ええっ!!うそ。工場長さん。なんで居るの??

あはは。ちょっと弟子入りしに。


何とも嬉しい偶然の再会でした。





只木さん、まゆちゃん、まゆ太さんと再びおしゃべりタイム。






まゆちゃんも忙しくてブログをサボり気味だとのこと。

同志だ。同志。

(俺は書いたぞ~。まゆちゃんも書けよ~。)





何だかんだでもう11時半。

只木さんに心からのお礼を言って下山開始。








本当にありがとうございました。m(_ _)m

また、丸パで。





真直ぐ下山。






時間も無くなったので温泉はパス。





その後は只木さんがいつも豆を買っている煎豆屋さんへ。


只木さんから連絡が行っていたらしく、

社長さんが親切に対応してくれ、色々とアドバイスをもらうことが出来ました。

こちらもありがとうございました。

今後ともヨロシクお願いします。m(_ _)m





時間が無くなってしまい短い時間だったけど、

南アルプス市の山友宅を訪ねた後、帰路につく。





20時過ぎに無事帰宅。


今後も色々なことが順風満帆に進むとは思えませんが、

本当に久しぶりに本来の自分を取り戻せた貴重な時間でした。

只木さんをはじめ、お会いできた方々に感謝感謝です。m(_ _)m





しかしまぁ、

山屋としては絶賛劣化中。。。

もうちょっと山に行く時間を作らなければ。。。







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