続・工場長の「山ばっかり、、、酒ばっかり。。。」

以前のブログにも何度か書いたと思いますが、

私は山岳保険には入っておらず、

4～5年ほど前から、jROという山岳遭難共済のようなものに入っています。



コレ、以前はHPがイマイチで、

制度やら入会方法が分かり難かったんですが、

すっかりイカしたHPにリニューアルしています。

興味がある方は以下のリンクから飛んでみて下さい。


【jRO（日本山岳救助機構合同会社）】





ざっと説明しますと、、、

・山岳遭難･救助費用を330万円まで補填。
　(以前は250万だったのでパワーアップしましたな。)

・その費用を年度末に当年度の全会員で分割分担する。
　(コレがタイトルの事後分担金。)

・海外登山以外は山行スタイルを問わず保障。
　(厳寒期の冬富士でも、高尾山へのハイキングでもOK。)

・保険じゃないんで、死亡見舞金とか入院費用の保障とかはなし。
　(山岳遭難における捜索・救助費用のみの補填。)





何より会費等が安いのが良くてですね、、、

・入会金：2000円

・年会費：2000円

・事後分担金(毎年値段が違う)：750円～1500円(過去実績)


こんな感じです。

入会金は最初だけなんで、、、

次の年からは、年間3000円前後ってトコでしょうか。





っで、、、

毎年、この事後分担金ってのが決定したら、、、

お手紙で詳細の報告がくるんですわ。



それがこのあいだ来まして。



2010年度の事後分担金は600円でした。








なんですけど、、、

2009年度の事後分担金の払い戻しが少しありまして、

それ(400円)と差し引くと200円になりますた。






それと今年の年会費を足すと2200円です。



遭難対策としてこのぐらいのお金を払うのは、、、

いくらボンビーな私でもじぇんじぇん問題ないですわ。



その他にも講演会なんかを無料で受講できたりするんで、

ちょっとしたメリットがあったりします。


んま、だいたい休日の開催なんで、、、

山に行っちゃって受講したことないんですけどね。。。





ちょっと脱線しちゃいましたが、、、

その事後分担金の詳細報告で、私が興味深く読むのがですね、

やっぱり、どんな遭難があっていくらかかったのか？？

ってコトだったりします。







なんか読み辛いですな。。。


遭難の所だけ抜粋して書き出します。

月	遭難場所	遭難概要	被害	支払額 (円)	見込み額 (円)	ヘリ使用	ヘリ種類
1	尾瀬	下山日を過ぎても下山なし。連絡不通のため、下山予定日翌日、沼田署に届出。翌日富士見平付近で救助隊が発見救助。	-	68,348	-	有	警察
1	八海山スキー場外	スキー滑走中、崖から滑落。完全埋没する。同行者に掘り出してもらうが、動く事ができず、六日町八海山スキー場のレスキュー隊に救助を要請。	-	-	150,000	無	-
3	野沢温泉周辺スキー場外	バックカントリー(スキー場外)を滑走中、立ち木に激突し、右足を骨折。友人は救助要請し救助される。	骨折	-	100,000	無	-
3	甲斐駒ヶ岳	九合目付近から滑落。約500ｍ落下。16時頃防災ヘリにて収容。	死亡	239,000	-	有	防災
6	涸沢カール	登山中に転倒。左下腿を骨折。動けなくなり低体温死。単独行。	死亡	411,330	-	有	警察
7	北穂高岳	下山中、足を滑らせ5～6m下の沢へ横に3～4回転しながら転落。その際、岩場で左足下肢を強打し裂傷を負う。涸沢到着後、出血に気付き臨時診療所で応急措置をした医師より、動脈を切り、出血がひどいため、医師、県警山岳救助隊と相談し、救助要請。	裂傷	244,125	-	有	民間
8	北岳	4尾根取付テラスに向かう2P目で、トップをしている際に滑落。負傷	打撲等	-	150,000	無	-
9	八海山	稜線を縦走中、尾根南側へ滑落し、約200m下の沢へ転落。	死亡	-	400,000	無	-

ちなみに、、、

2009年度はこんな感じ。






コッチは何とか読めそうですね。





っで、、、

遭難の内容はともかくとして、

100万円を越える遭難救助費用ってあまり無いようですね。

ちょっと意外な気がします。



一応、この制度として、

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既往症・持病等は減額される場合もあります。
また、自力で動けるのに「疲れたから」「日程が遅れたから」
などの理由に基づく場合は遭難と認められません。

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とのコトなので、

ざっと見た感じ減額されてそうな事象はなさそうですし。



けど、

そんなに額がいかなかったのは、

大規模捜索が何日も続いた事例がないからでしょうね。





って感じで、、、

ブツブツ言いながら、、、

毎年、この報告書を読んでちょっぴり気を引き締めるんですわ。





現在jROの会員は1万3千人だそうです。

着実に会員数が増えてはいますが、、

登山人口を考えると、もうちょっと多くてもイイ気がしますね。

何と言ってもコレは安いですから。