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2011年10月10日

弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



その尾根が気になりだしたのは、

正月の北岳山行の時に、南ア林道から間ノ岳を眺めた時だった。





その眺めはコレ。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



間ノ岳へ真直ぐとブリブリ続くのが尾無尾根。

その右側の一回り大きい尾根が今回行った弘法小屋尾根だ。





気になるものの、、、

記録として見られるのは積雪期の山行記録がちょろちょろ。

無雪期のモノは永野さんの南ア藪本で少し触られているが、

webで検索をしても3年前の大まかな記録が1件ヒットしただけだった。



とは言っても、、、

取り付きの情報はあるし、

登りに使うなら忠実に尾根を上がっていけば何とかなりそうだ。



ドコに行っても混んでいるであろう3連休。

誰も来ない尾根でヒーコラ言うのも悪くないな。

行ってこよう。





3時半頃、奈良田へ向けて出発。



何だかんだで奈良田に行くのは初めて。

高速を降りてからこんなに長いんだねぇ。

こりゃ芦安のほうがアクセスがイイわ。



夜間通行止め箇所で少し足止めを食ったあとに奈良田到着。



早速、6時半発広河原行きのバスに乗り込む。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



やはり登山者も芦安よりは多くない。

バス2台で出発。





何でこんな所で降りるの??

って感じの乗客の目線を若干浴びつつ、野呂川発電所で下車。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09

弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



ここから取り付きまでは、

荒川の右岸に付いた工事用の道を歩く。





肩に食い込むザックを背負い出発。





まずは平和なコンクリ舗装の道を行く。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09

弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



チラっと稜線が見えたり。

う~ん。。。遠いっすな。。。





んが、、、

この後は大荒れ。。。

やはり台風の影響をモロに受けている。。。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09

弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



予想はしていたが、

数ヶ月前のココの写真とは大違いだった。。。





イキナリ難所も発生していて、

ソコを越えると軍手はもうドロドロ。。。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09

弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



まだ、歩き出して30分なんですけど。。。





お次は靴を脱いでの渡渉。。。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09

弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



この時期はチベタイっす。。。





足を拭い、ついでに一服。

気を取り直して出発。





んが、、、

また、靴の脱いでの渡渉。。。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09

弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



裸足のまま、さっきの所から歩いてくればよかった。。。





と言っても、、、

すぐ後ろは尾根へ取り付くことが出来る作業道なのだ。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



って、、、

取り付きもちょっと崩れちゃってるじゃん。。。

まぁ、なんとかなりそうですけど。。。





この上には水場はない。

ココで汲めるだけ汲んでいく。

持ってきた分も合わせて5Lほど。

はぁ。。。今回も結局20kgオーバーか。。。



んま、頑張りましょう。

再度、気を取り直して出発。





崩れた取り付きを越え、

しばらくは手すり付きの作業道を行く。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09

弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



この作業道は標高1500mぐらいまで続いている。





尾根に乗り少し行くと、この作業道が左右に分かれる。

右は北沢へ。左は南沢へ。

弘法小屋尾根を行くには道は無いが直登する。

さて。ココからが本番だ。





あたりを付けて作業道から外れる。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09

弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



すぐ上には小屋の跡なのか平場が。

幕営するにも良い場所だな。





尾根を忠実に追って行く。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09

弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09

弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



道は無いが、、、

そんなに急ではないので厄介な感じではない。





順調に行き、1855m地点(だと思われる)で休憩。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09

弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



ふぅ。

出だしはアレだったけど、

尾根に乗ってからはイイ感じだぞ。





今のところ、、、

微かな踏み跡と、新旧の赤リボンがたまに見られる。

中にはこんなギリギリのリボンも。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



哀愁を感じますな。





この後、若干ハードに。

尾根をそのまま直登できない場所などがあり、

左から巻いて強引に尾根に乗り返したり、なんてコトを繰り返す。





しかし、尾根上はイイ感じ。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09

弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09

弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



たまに稜線もチラホラ。





少し疲れてきたが、2385m地点に到着。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



うん。

悪くないペースだ。





今までは大した藪はなかったがとうとう来た。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09

弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



尾根上にはハイマツもちょろちょろ出現。

コイツが一番ヤヴァイんだよな。。。





そして、斜面には岳樺が多くなり、尾根上はヤツラの巣窟に。。。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09

弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09

弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



はい。。。

完全にインしますた。。。





元々道があったところにハイマツが覆っているなら逃げ道もあるが、

ココはそもそも道が無いのだから突っ込んで行くしかない。





1時間に数百mしか進まない絶望的な歩きが続く。。。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



太ももはパンパン、肩や腕にも疲れが。。。

やはり藪漕ぎで一番キツイのはハイマツだ。。。

今回でイヤというほど分かった。。。





けれど、、、

たまにハイマツの上から周囲を見ると、、、


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09

弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



朝はあんなに遠かった稜線がだいぶ近づいてきた。

頑張ろう。





行く先の尾根を眺める。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



稜線への繋がりが見える。


けど、信じたく無いぐらい、、、

ず~っとハイマツっすね。。。ほふぇふぇ。。。





バキバキのグニグニのチクチク。。。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



いい加減疲れてきた。。。

そろそろ幕営地点を探そう。。。





と、、、

整地すれば何とかなりそうな場所を発見。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



時間もイイ感じだしココでOK。

ってか、今日はもう漕ぎたくない。。。





狭いけど整地してギリギリ張る。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



写真ではすげぇ斜めって見えるけど、中はそうでもないです。





今はガスっちゃっているけど、

北岳も間ノ岳もバッチリな場所。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09

弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



明日の朝が楽しみだ。





さて。メシだ。

今日もお気に入りの野沢菜ご飯。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09

弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



旨いしラクでイイです。





流れる雲を見に行く。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



雲に稜線の影が映っている。





北岳山荘のテン場が見える。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



そんなにテント多くないのかな。





日が暮れてからはウィスキーを飲みながらルートの確認を。


弘法小屋尾根 (単独テン泊) その① 11/10/08~09



明日の午前中が核心だ。





寒くなってきた。

今晩はかなり冷え込みそうだな。





(その②に続く。。。)





[今日のコースタイム]

野呂川発電所バス停(07:19)⇒(08:17)弘法小屋尾根取り付き(08:34)

⇒(12:37)2385m地点(12:37)⇒(15:43)幕営地点







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この記事へのコメント
工場長殿、こんばんわ。相変わらずいい山歩きしてますね。続きが楽しみです。小生は昨日、高妻山の日帰りでお茶を濁しただけでした。山登りか、ドライブかわかりません。
Posted by goro at 2011年10月10日 21:53
お久しぶりにコメントさせていただきます~。

うわぁ~。。お疲れ様。
しかし、、砂防ダムまで行く途中の道がココまで荒れているとは・・・驚きです。
作業道への取り付きも、、飛び石で渡渉出来たのに。

くぅ~、しかし、「行く先の尾根を眺める」の画像、これは心折れるww。
自分が挑戦する時は冬か、荒川本谷遡行の弘法小屋尾根下降かなぁ。

二日目の記録も超楽しみです!!!
Posted by すけろく at 2011年10月10日 22:24
goroさん。ちわっス!!

あら。
ローマ字表記になったんですね。

>相変わらずいい山歩きしてますね。続きが楽しみです。
ありがとうございまっす~。

>小生は昨日、高妻山の日帰りでお茶を濁しただけでした
そうでしたか。
私はその辺りの山域はじぇんじぇん行ったことがありません。
そのうち行ってみますデス。

>山登りか、ドライブかわかりません。
遠いですもんねぇ。。。
Posted by 工場長@職場 at 2011年10月11日 08:28
すけろく兄さん。ちわっス!!

>お久しぶりにコメントさせていただきます~。
そういえば、、、
ツイではたまに絡んでいても、
こちらではお久しぶりでございますね~。

>砂防ダムまで行く途中の道がココまで荒れているとは・・・驚きです。
ある程度、覚悟はしていたんですが、、、
あさかあそこまでヒッチャカメッチャカだとは。。。
ぶっちゃけると最初でかなり萎えちゃいますた。。。

>しかし、「行く先の尾根を眺める」の画像、これは心折れるww。
でしょう。。。
道が付いている尾根だったら、タダの良い景色なんですが、
あのハイマツの繁り具合は絶望の一言につきましたデス。。。

>自分が挑戦する時は冬か、荒川本谷遡行の弘法小屋尾根下降かなぁ。
やっぱり冬がオススメですねぇ。
尾根の終盤は雪が付くと、
恐らく池山吊尾根より難易度が高くなると思いますが、
すけろく先生なら問題ないと思いますし~。

>二日目の記録も超楽しみです!!!
あざっす!!
長くなりそうなんで二日目は二つに分けるコトにしました。
前半は昼ぐらいにはアップ出来ると思います。
Posted by 工場長@職場 at 2011年10月11日 08:37
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