2012年01月02日
白峰南嶺南部 (単独 テン泊) 二日目 11/12/30
(一日目はココ)
そんなに早く起きなくてイイや、、、
と、思っていたけど4時前には目覚める。
うん。
何度か起きたけど比較的よく寝られたな。
テント内はバリバリ。
中で-8℃。
やっぱり寒いのう。
バリエーションルートは暗いうちから歩く気はしないので、時間はタップリ。
ノンビリとベトナムコーヒーをば。
ダラダラとメシ食ってパッキング。
薄明るくなったところで準備完了。
さて。
今日は昨日よりじぇんじぇんハードだろう。
ガムバッテ行きますか。
藪っぽい道をチンタラ進んでいたら日の出。
今日もイイ天気そうですよ。
モサモサ歩く。。。
やっぱり荷物が重いですな。。。
当たり前だけど。。。
左側の展望が開けて聖岳が。
アッチ側は人もそれなりに入っているでしょうね。
コッチはたまに鹿に会うぐらいですけんど。
しばらく行くと稲又山。
展望もヘッタクレも無い頂上。
一服だけして出発。
北にそれっぽい尾根が伸びているが、
そっちに行くと中ノ宿沢のほうに下ってしまう。
ちょっと強引に東に下りて行くと、
古いテープが北に続く道らしきものを教えてくれる。
鹿のトレースに導かれるように下っていく。
積雪量が中途半端で、
アイゼンを着けるぐらいでは無いけど少々滑る。
元の道もアレなのでかなり歩きづらい。
スルスルと下っていたら、、、
ズリッ!! ストン!! バキッ!!
足が雪の下の窪みにハマりズッコケた拍子に、
コレも窪みにハマっていたストックがポッキリ。。。
ひぃぃ。。。
モッタイナイ。。。
しょぼん。。。
仕方が無いので、、、
テキトーに太目の枝を拾い杖にイタシマシタ。。。
そのままテープを追いながら下って行くと小屋の跡が。
おお。
ワタクシの“廃”心が疼きますわよ。
それからさらに下る。
んで、雪が消えた頃、ようやく所ノ沢越に到着。
ふぅ。。。
やはり色々とシンドイルートだな。。。
しかもこれから激登りか。。。
ちょっと休憩しよう。。。
パン食って一服します。
ココは山梨&静岡の県境を越える峠だったのだが、
中ノ宿吊橋からの静岡側の道も荒廃が進み、
山梨側はスッカリ道は消滅しているらしい。
コレは山梨側の写真ですが、
道があったという形跡すら分かりません。
(けど、ちょっと気になりますな。)
さぁて。
休憩もしたし登りますか。
ココからは道が一部崩壊らしいっす。。。
登る。
木々の隙間から布引大崩れが見える。
あの上まで登るのですよ。。。
踏み跡が錯綜する所もあるが、思ったより道はちゃんとしている。
ただ、ココもガレの縁を登るので、、、
ガレに巻き込まれて崩れた道に突っ込むとアレです。
まぁ、気付くと思いますけどね。
今日もガレを見ながらの登り。
下から見ていると、、、
あんな崩れている脇を登るのなんかイヤだと思うんだけど、
いざ横にあるとなかなかの景色で怖さを忘れてしまいます。
上のほうになると藪っぽさも無くなり、緑と雪の色合いがなかなかキレイ。
ふとこういうのがあるからバリエーションルートは堪りませんデス。
ヒーコラ言いながらも老平からの一般道と合流。
コッチは人が入っているかと思いきや鹿トレースのみ。
貸切は続きます。
んで、布引山到着。
この棒はストックが折れてからの相棒です。
ワタクシの手にピッタリフィットしてスッカリお気に入りに。
“小次郎”と名付けますた。
だいぶヘロったんで休憩。
エネルギー補給してノンビリ一服。
ありがたい事に風が大して吹いていない。
まぁ、森林限界を越えるのは頂上ぐらいだけどね。
さぁ。行こう。
雲一つ無いんでジックリと最高の景色が見られるでしょう。
視界が開けた所で富士山。
いつも通り?御殿場には雲が浮いているね。
一旦下り、登り返す。
小笊がだいぶ近づいてきた。
そして、、、笊ヶ岳、到着っ!!
北から南アをグルリ。
お次はアップで。
白峰三山。
塩見岳。
荒川三山。
赤石岳。
聖岳。
上河内岳&茶臼岳。
もう、言うことないっす。。。
モッサリの後にこの景色。。。南ア最高。。。
一服しながらこの景色を堪能。
んで、、、
下山ポイントを観察する。
うぅむ。
トラバース道が付いている所に雪は無さそうだ。
沢筋は凍っているのが確認できるけど、
ヤヴァめな沢ごとに、こまめにアイゼンの着脱すれば何とかなりそうな感じだ。
一応、あの道が下山の最短コースだ。
行ってみるか。
今日の幕営地点を上倉沢に決めて下山開始。
ちょっと藪っぽいがそこは一般道。
今までよりは格段に歩きやすい。
雪の深さも歩きやすいぐらいの量。
名残惜しく荒川三山と赤石岳を見て、椹島下降点へ入る。
それからはしばらく普通の道。
そして、涸れ沢を下る。
ホントに最後に赤石岳を見て森の中へ。
数分で上倉沢に到着。
微かに期待していた沢水はペケ。
支沢を見に行くがガチガチの氷の沢。
この気温じゃ当たり前か。。。
まだ、15時前。
トラバース道を通過しつつ水を汲み、抜けたところで幕営しようか、
なんてことが一瞬頭を過ぎるが、
時間的にもかなりタイトでリスクのほうが多そうなのでヤメ。
ココで設営して涸れ沢まで雪を取りに行くことにする。
あんまり良い雪が取れそうも無いけどしょうがないな。。。
雪を取って戻ってくるとイイ時間になってしまった。
疲れましたわい。。。
明日の行動中の飲料水を作り、
夕メシを食べたら明日に備えてさっさと寝ることにする。
明日の午前中、トラバース道を抜けるまでは気が抜けない。
どのくらい荒れているだろうか。
慎重に慎重に通過しよう。
(三日目に続く。。。)
[今日のコースタイム]
とあるピーク(06:50)⇒(07:44)稲又山(07:53)⇒(09:00)所ノ沢越(09:18)
⇒(11:26)布引山(11:52)⇒(13:04)笊ヶ岳頂上(13:21)⇒(14:39)上倉沢
Posted by 工場長Ⅱ at 06:17│Comments(2)
│山行記 南アルプス
この記事へのコメント
うぅ~ん、やっぱりこんな所を歩くのは工場長ぐらいのものでしょうなぁ。
お蔭で茶の間に居ながらにしてこんな画像が見られるんだから有難いものです。
南アの眺望も素晴らしいですなぁ~。
お蔭で茶の間に居ながらにしてこんな画像が見られるんだから有難いものです。
南アの眺望も素晴らしいですなぁ~。
Posted by 賢パパ at 2012年01月02日 06:49
賢パパ。ちわっス!!
>南アの眺望も素晴らしいですなぁ~。
イイでしょう~。
前に笊に登った時は小笊も見えるか見えないか、
って感じのガスだったので、今回は天気が良くて何よりでしたよ。
良い山でございます。
>南アの眺望も素晴らしいですなぁ~。
イイでしょう~。
前に笊に登った時は小笊も見えるか見えないか、
って感じのガスだったので、今回は天気が良くて何よりでしたよ。
良い山でございます。
Posted by 工場長@家 at 2012年01月02日 16:14
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。