続・工場長の「山ばっかり、、、酒ばっかり。。。」

大きなおにぎりがある。



そう。

山の中にしよう。

汗もたくさんかいたので身体が塩分を欲している。





期待を込め、そのおにぎりを大口をあけて齧りつく。



しかし、届かない。。。





悔しさを滲ませながら同じ場所からもう一度攻める。



ぐぐぐ。。。

まだ届かないじゃないか。。。

一体どうなってやがる。。。くそ。。。





大きなおにぎりに、

具が少ししか入っていないとこんな悲劇が起こる。

具に辿り着くまでに三口もかかるなんてそんな話があるかい？？





あとはアレだ。

具がセンターに鎮座ましましていないのも良くない。

最初の一口から具だと思ってほっとしていたら、

二口目に唐突に具が終了してしまう。

おい。おにぎりはまだ半分以上残っているのに具が終わりなのか？？

そんなのは詐欺じゃないか。





こんなことをのたまう私がおにぎりを握ると、

それはそれは具だくさんのおにぎりになる。

たくさんの具を白飯でコーティングするように握る。



どこからでも具には一口で辿り着ける。






良いお米に塩だけでふんわりと握ったおにぎりが美味いのも分かる。

しかしながら、一般的な具がメインのおにぎりはこんな状態が好ましい。



ああ。。。

焼きたらこ。。。





その他にもこんなステキなおにぎりの具がある。






“いかなごのくぎ煮”という、

この時期、神戸で作られる最強のご飯のお供だ。


神戸に住んでいる、それはそれは見目麗しい上に、

心持が優しいのでもうちょっとしたらまた送ってくれそうな、

そんな山友が作って送ってくれたものだ。





このいかなごのくぎ煮の場合は、

おにぎりの中に具として入れるのではなく、白飯に混ぜ込んで握る。






これの場合は、

一口で具に辿り着けないかも知れない、なんて心配は要らない。

最初っから最後までくぎ煮フレーバーだ。

これも好いおにぎりの一つの形態。





三年前に六甲全山縦走大会という、

どちらかと言うとドエムな大会に出たのだが、

その時の行動食が山友が握ってくれたこのおにぎりだった。



それ以来、ハマっていて、

いただいたら一回はこのおにぎりを作って山に持って行く。





明日、今年最初の休暇取り、

せっかく4連休にしたのだが、

法事やら天候不良で明日ぐらいしか山に行く気がしない。



しかも、明日は晴れても強い冬型。

高山はダメだろうから、くぎ煮おにぎりを持って低山でも歩いてこようか。