続・工場長の「山ばっかり、、、酒ばっかり。。。」

去年の五月も須走口で富士山に登っているが、

今年の雪面は去年に比べて少しおっかないぐらいの状態だった。



何十年も登り続けている“king of 富士山”やまちゃんも、

4/29に須走口から登られて、今年はバリバリだとおっしゃっていた。



キングも同じコトを言うぐらいなので、

私が感じたコトもあながち間違ってはいないだろう。





毎年、厳寒期や残雪期になると、

『今年は、雪がホニャララだ。』

と、いう話はよく聞くが、

実際に写真等で見てみないと実感として掴めないモノである。



ってことで、、、

去年の写真とちょっと見比べてみようと思う。





なるべくアングルが似た写真を集めたが、


・同じ五月とは言っても10日ほどズレがある。
　⇒去年は5/15。今年は5/6～7。

・登っている時間が違う。
　⇒去年は早出、今年は遅出と、5時間近く違う。

・カメラが違う。


と言うこともあるので、

気軽な感じで見てつかぁさい。






■七合目付近

●去年





●今年





この写真は雪面を見るというより積雪量を見ようとした写真だ。

パッと見た感じでは、あまり量は変わらない気がする。





■九合目手前

●去年





●今年





去年は雪、今年は氷、である。

コレは完全に邪悪さを感じるなぁ。





■九合目付近

●去年





●今年





雪面の違いもあるが、、、

鳥居の埋まり方では、今年のほうが積雪量が多い感じがする。





■頂上直下

●去年





●今年





去年の写真で雪面に筋状の跡が見えるのは、

頂上近辺の霧氷が落ちてきた時に転がって付いたモノだ。

しかし、今年はそんなものは一切無い。


それは当たり前であって、

氷の上に氷が落ちてくるのだから、跳ねて飛んでいくだけだ。





■頂上の鳥居

●去年





●今年





こちらの鳥居だと、去年のほうが深く埋まっている。

やはり場所によって雪の量は毎年違うようだ。


何よりの違いは、去年はトレースがあり、今年はないこと。

今年はガリガリなので、トレースが残るほどアイゼンは刺さらない。

アイゼンの跡が微かにあるだけである。





■頂上

●去年





●今年





ふむ。

この写真でも去年のほうが積雪が多い。

小屋の埋もれ方でよく分かる。


去年は忘れてしまったが、

今年は、吹き溜まっている雪はほとんど氷化していて、

いわゆる雪というのは少ししか無かった。





■剣ヶ峰

●去年





●今年





火口を見ても、

やはり去年のほうが雪が多かったようだ。


5～7合目は今年のほうが多かった。

なんとも不思議な気がする。





■下山

●去年





●今年





コレが一番影響するのだ。

去年はかなり上のほうからシリセードで下れたが、

今年は八合目まではシリセードなんぞ夢にも思わない雪面だった。

実際、シリセードをしたのは七合目ぐらいからだ。








この時期は、、、

数日違うだけで雪面の状態がガラっと変わることがある。



しかし、、、

見て頂いたように、、、

去年よりは確実に邪悪な雪面が待っている。



行かれる方は、、、

八合目から上は気をつけて下さい。