2012年05月14日
ジュルジュル甲斐駒黒戸尾根 (単独日帰り) 12/05/13
GWはテント泊の重荷でヒーコラ言っていたので、
今週末は日帰り装備でロングコースを歩きたい。
ドコにしようかと考えていると、
何故か真っ先に黒戸尾根が浮かんでくる。
いやぁ。。。
一昨年、5月に行って腐れ雪に苦しんだしねぇ。。。
自分で、5月の日帰りはオススメしない、って言ってるぐらいじゃねぃか。。。
けど、、、
喉もと過ぎれば行きたくなるのがこの尾根でして。
年イチの修行も何だかんだで6年目でございましてな。
ここ数日の冷え込みで雪が締まってないかな、とか、
今年はワカンもあるしねぇ、とか、
何だかんだ理由をつけて行く事にしました。
まぁ、天気も良いし、行きたい時に行くのがイイですわな。
2時ごろ家を出発。
韮崎で高速を降りて国道20号で北上。
高速を降りた所の温度計はなんと6℃。
こりゃ涼しい、というか、むしろ寒いっす。
道の駅白州でトイレやら準備やら。
薄明るくなったところで竹宇無料駐車場へ。
止まっている車は4台のみ。
やはりこの中途半端な時期は空いてます。
さて。
気温が低いうちに下の蒸し蒸しエリアを抜けてしまおう。
早速、出発。
薄暗い中、駒ヶ岳神社を抜けていく。
やっぱり薄暗い神社というのは少々不気味なもので。。。
吊橋を渡り登山道に突入。
これだけ気温が低いのにも関わらず、汗がドッと噴き出す。
ココは一体なんなんだろうね。
いつもこうなんですよ。
熱中症野郎はそろそろ気をつけないといけない時期。
上の雪で苦労するだろうから、それも踏まえてペースを落とす。
ノンビリ歩いていると日が昇ってきた。
う~ん。
天気最高でございます。
ウキウキします。
黒戸尾根ってドエムコースなので、
それはそれは恐ろしげなイメージを持たれていますが、
意外に下のほうは萌え山で、ノンビリ歩いているとユルハイクな感じなのです。
なかなかイイ感じでございましょう??
んで、、、
展望スポットの刃渡り。
ココも名前は恐ろしげですが、
高所恐怖症気味の俺でも怖くはないし、この展望です。
名前的にユックリする所じゃございませんが、
今までモッサリした所を歩いてきたんで目が覚めます。
この後から“ザ・ドエム尾根”って感じになります。
その第一弾のハシゴ群を越えると刀利天狗。
休憩します。
エネルギー補給&二服ほど。
なんか今日は心がノンビリしているので長めの休憩。
いつもなら5~10分ぐらいなんですが。
さて。出発。
ココまで登山道に雪はほとんど無かったけど、この後は増えてくるでしょう。
案の定、アイスバーンとカリカリの雪が。
ココは急ではないのでアイゼンは着けない。
ソロリソロリと登り、
ソロリソロリと下る。
下りにかかると甲斐駒が見えてきましたよ。
やっぱり残雪モリモリです。
下手したらかなり苦労しそうですねぇ。
下りきって五合目。
さて。
ココからキツイです。
五合目~七丈小屋は残雪が少ないエリアなんですが、今回はさすがにあります。
ハシゴ、鎖、残雪をこなしていく。
気温も上がってきて汗だくっす。。。
やっぱり黒戸尾根だなぁ。。。
七丈小屋到着。
ココからは雪山装備なので、
装備変更、エネルギー補給などゆっくり休憩。
雪質、どぉだろうねぇ。
さっき七丈小屋に着く前に、
テン泊の人とすれ違って話を聞いたら朝の6時には腐り始めていたらしい。
その腐り具合がどんなもんか。
テン場まで移動して、
新品のオクトスアイゼン装着。
さて。
気合入れて行きますか。
雪の量が多いので、
八合目の手前まではひたすら直登。
直登はキライじゃないのだが、
普通にアイゼンを踏み込むだけだとジュルジュルした雪は全くグリップしない。。。
かなり強く蹴り込みつつ登って行く。。。
今のところ踏み抜きは少ないが、
強い蹴り込みを続けるのは、なかなかシンドイっす。。。
けど、、、
森林限界を越えるので景色はなかなか。
ゴキゲンな汗だくで八合目到着。
さぁ。
積雪期の核心はこれからです。
この雪質だとかなりやっかいですわい。
少し行くとイヤなトラバース。
雪が腐ってなければ何てコトないんですが。。。
トラバースを上から見たところ。
トラバースのあと直登するんですが、
もっと雪が緩んでいるであろう帰りのことを考えると憂鬱です。。。
その後のヤヴァポイントは、、、
剣岩手前の無雪期だと長い鎖があるところ。
ココも雪質が悪くて苦労しました。
イヤな所を越えたら絶景で一息つきます。
ふぅ。
もう少しですよ。
核心は越えたとはいえ、、、
相変わらず強くけりこまないとニュルっと滑ります。
んま、ヤヴァイ所じゃなければ帰りはラクそうですが。
汗だくドロドロで、
東峰のあと、西峰に到着です。
いんやぁ。。。
疲れました。。。
ペースは落としたので足は元気ですが、やっぱりそこは黒戸尾根。。。
ドエム尾根のドエムシーズンなんでヨレヨレです。。。
けど、、、
最高の天気、最高の展望です。
まず、北岳。
そんで、ココのお隣さんの仙丈。
鋸岳。バックは北ア。
雪が少ない八ヶ岳。
何だかんだで一回も行ったことがない中ア。
そして、鳳凰のバックには富士山。
今日は大勢登っているだろうなぁ~。
一通り写真も撮ったので休憩。
エネルギー補給&ノンビリ二服。
たまりましぇん。
頂上にはテン泊で黒戸尾根の方、小屋泊まりで北沢峠の方、俺の三人のみ。
でも、この時期だと多いほうかな。
絶景を堪能&ゆっくりしたので下山します。
八合目までは気が抜けないっす。
来た道を戻る。
ヤヴァめな所は慎重に慎重に。
所々、時間をかけて難所を通過。
少し踏み抜きも多くなってきたが、
八合目からはラクにズリズリ下る。
七丈小屋到着です。
雪山装備を片付け休憩。
3L持ってきた水も底をついたので、小屋で2L購入。
水をがぶ飲みしつつ、ホっと一息。
ふぅ。
あとはただ歩くだけだから気軽だな。
ノンビリ行きますか。
雪を避けつつ、ハシゴを降りる。
五合目まで下ったら、残念な登り返し。
登りきったらなだらかに下る。
んで、最後の残雪地帯を越えて刀利天狗に到着。
この後は雪も無いし、ホントに歩くだけ。
その前にちょっと休憩しましょ。
最近、熱中症対策で食塩を持ってきてるんですが、
今日だけでだいぶ無くなりましたねぇ。
コレのおかげで今日も大丈夫でした。
ちょっとでもオカシイと思ったら休憩の時にペロリ。
一番簡単でイイです。
この後はゆっくり下山。
笹の平分岐を過ぎてからは新緑を愛でながらの歩き。
ワタクシは紅葉より新緑のほうが好きですねぇ。
なんか心身が浄化されそうな、そんな気分になりますデス。
んで、、、
下山完了です。
売店の自販機でジュースを買ってがぶ飲み。
その後、一服して着替えてから帰路に着きました。
中央道は予想通りの激しい渋滞。。。
なんだかねぇ。。。ヤになりますよ。。。
21時前に帰宅。
メシ食ってさっさと寝ました。
何だかんだでまた行っちゃいましたが、
5月に日帰りで黒戸尾根は行くモンじゃございません。
(自分で二回も行っておいてアレですけど。。。)
日帰りに向くのは、、、
ヤヴァイトラバース等が無くなる6月上旬ぐらいからですかね。
その頃になればピッケルも要らないし、
ザックに軽アイゼンを忍ばしておくだけで充分になると思います。
この時期は、、、
七丈小屋に泊まって or テン泊して、
早朝に山頂を往復するのがイイですね。
けど、、、
こんなコト書いたくせに、、、また五月に行ったりして。。。
[今日のコースタイム]
竹宇無料駐車場(04:24)⇒(07:25)刀利天狗(07:41)⇒(09:03)七丈小屋(09:33)
⇒(10:20)八合目(10:20)⇒(11:44)甲斐駒ヶ岳頂上(12:08)
⇒(13:16)七丈小屋(13:41)⇒(14:57)刀利天狗(15:09)⇒(17:19)竹宇無料駐車場